リサーチ主導のアプローチで進化を続ける初の第三世代ブロックチェーン、Cardanoは、ネイティブな暗号通貨トークンとしてADAを採用しています。Cardanoエコシステムの中心に位置付けられてはいるものの、ADAの存在の理由を明確には理解しかねるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。Cardano初心者の方、あるいはよく知っているという方にとっても、この暗号通貨の目的を理解しておくことは重要です。なぜADAは重要なのでしょうか? なぜ必要とされているのでしょうか? 今回のブログでは、なぜCardanoエコシステムにとってADAが必要なのか、また、EMURGOは成熟したCardano ADAエコシステムをサポートする製品をどのように生み出していくのかについて、核心に迫ってみることにしましょう。

Cardano ADAはステーキングのために必要とされている

まず、ADAはステーキングのために必要であることをご説明しましょう。ステーキングが生じるのは、Cardanoがプルーフオブステーク (PoS) ブロックチェーンであるためです。これがどのように機能するかを簡単に理解するために、以前のブログでスーパーマーケットのたとえをご紹介しました。スーパーマーケットには複数のレジが存在します。それぞれのレジはレジ係が操作しています。レジ係はかごに入った商品をスキャンすることにより、金銭や資産などの報酬を獲得します。

Cardanoにおいては、それぞれのレジ係はステークプールの運営者にあたります。レジはステークプールです。商品の入ったかごは、ブロックにまとめられたトランザクションの集まりであり、レジ係がスキャンし正当性が検証されると、Cardanoブロックチェーンに恒久的に追加されます。Cardanoスーパーマーケットは、1,000人のレジ係とレジを収容することができます。レジ係はレジを24時間365日操作するために特殊な機器を用いて、Cardanoブロックチェーンを最新の状態に保つ必要があります。Cardanoブロックチェーンは休むことなく営業を続けるスーパーマーケットなのです。

しかし、ADA保有者が皆レジを運営したいわけではありません。自分で運営を始める代わりに、レジの手伝いをしたいという人もいます。これこそが、ステーキングが重要である理由です。一般的なCardanoのユーザーは、ADAリソース (自身のステーク) を特定のレジに委任することができます。これにより、レジ係はレジを健全な規模まで拡大し、商品をかごに入れた顧客がレジを訪れる機会を増やすことができます。このような取り組みにより、レジ係 (ステークプールの運営者) はADAで報酬を獲得します。報酬がなければ、一生懸命仕事をしたレジ係は働くのをやめてしまい、Cardanoブロックチェーンを継続することはできなくなるでしょう。自身のリソース (コイン) をレジに委任した人も、同様に報酬を得ることができます。インセンティブの仕組みとして、ステーキングによりADAを獲得することができるのです。

Cardano ADAは価値の移動を実現する

ADAによる報酬を獲得した後、レジ係はそれをトランザクションに利用 (価値の移動) するか、あるいは保持するかを選択することができます。レジ係 (ステークプールの運営者)、レジ係を手伝った人 (ステークの委任者) およびその他のADA保有者は、ADAのアドレスを使って、別の人に価値を移動させる権利を持っています。ADA保有者は価値を送信する人の公的アドレスを把握しておくだけで、Eメールアドレスへの送信と同じ要領で価値の移動が可能です。

価値の移動には多数の事例があります。先日EMURGOは、有名なお笑い芸人のたむらけんじ氏のレストラン「炭火焼肉たむら」で、自社開発したヨロイADAウォレット経由でADAを用いて、暗号通貨による支払いを実現しました。メニューにある商品に対して、誰でもADAで決済ができるようになったのです。商業、レストラン、アウトレットなどで、ADAを決済手段として採用した例は多く、今年初めに韓国で売り切れとなったEMURGOのADA暗号通貨カードのキャンペーンなどの事例もあります。

EMURGOはAndroid、iOS、Chrome、Firefox用ヨロイウォレットのアップデートを継続的に実施し、シームレスでシンプル、かつ安全なADAのトランザクション体験をすべてのユーザーに提供しています。ヨロイウォレットは、ADAの保管、送信、受信のために開発された必須の無償ツールで、ヨロイウォレットは「未来への金融ゲートウェイ」とも言うべきものです。

さらにEMURGOは、dLab/EMURGOアクセラレータープログラムを通じて、Cardano FellowのRobert KornackiによるSyreもサポートしています。Syreは受信者のADAウォレットアドレスの確認に関する懸念を取り除くことにより、ユーザーがADAを簡単に、不安なく送信できることを目指して設計された、先進的なトークンレスの請求をベースとしたプロトコルであり、他のブロックチェーンに加え、Cardano ADAにも適用される予定です。

スマートコントラクトにはCardano ADAが必要

スマートコントラクトは、今後Cardanoの機能として搭載される予定です。私たちが日常的に行う購入やトランザクションにはすべてストーリーがあります。朝のコーヒーを買うようなシンプルなストーリもあれば、住宅ローンのようなストーリーもあります。この場合は、コーヒーの場合に比べると話は複雑になります。

ストーリーには台本があります。すなわち、価値の移動を発生させるためのルールやガイドラインとして、意味のあるものを作り出すということです。スマートコントラクトは、このようなストーリーに必要となる台本を作り出します。CardanoのADAは俳優といったところでしょう。これが、ADAが存在する3つ目の理由です。

2019年4月初旬、EMURGOは、豊富な機能を備えたCardanoブロックチェーンエクスプローラーであるセイザの開発について発表し、その後2019年5月に提供が開始されました。セイザは、ADAトランザクションの情報に加え、ウォレットの履歴、アドレス、ブロックサイズ、ステークプールなど、Cardanoブロックチェーンに関する重要な情報の追跡を実現します。欠くことのできないこのCardano ADA製品は、Cardanoがステーキング、ステークプール、増大するADAの流動性に関して完全な分散化へと移行するにつれて、ますますその重要性を高めていくと考えられます。

Cardano ADAはCardanoの資産にとって必要である

民主的な体制においては、一人一人に声があります。人々は声を上げ、選挙で一票を投じ、法律を変え、国のあり方についての発言権を行使します。民主的な体制とは、分散化の性質を持ちます。公平な民主主義において、国家レベルで行われる選挙は一人の人間による影響下にはありません。ステークホルダー (ADA保有者) は、Cardanoネットワークにおける市民のような存在です。すなわち、ステークホルダーの一人一人は声を持っているということです。ADA保有者がそれぞれに自身の利益のために行動した場合、彼らは総合的にCardanoの価値を向上させるものを望むでしょう。これにより、Cardanoはパブリックブロックチェーンとして価値を高めることになります。これは、国の道路や水路の改善を約束した人に投票する市民と類似するものです。改善が行われれば、すべての人に利益がもたらされます。

Cardanoの改善には将来的に資金が供給される可能性があり、これはCardanoエコシステムの持続可能性において重要な意味を持ちます。ADAは、「Cardanoの市民」、すなわちADA保有者により投票されたことで、エコシステムの改善のために働く当事者たちに委託されたことになります。

最後に

ADAの役割はすぐには分かりづらいものですが、Cardanoエコシステムにおいてネイティブな暗号通貨が果たす中核的な機能は数多くあります。ADAが用いられる理由はひとつではなく、今回のブログでは製品開発によりCardano ADAエコシステムをサポートするEMURGOの戦略とともに、ADAの目的を説明する4つの重要な柱をご紹介しました。また、Shelleyの幕開けとともにCardanoの完全な分散化の時代が到来します。これは多くの新たな機会をもたらすものであり、誰でもCardanoブロックチェーンの分散化維持に参加できるようになります。Cardanoの開発フェーズは、Cardanoロードマップからご確認いただけます。

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EMURGOはCardanoブロックチェーンの導入を促すだけでなく、Cardanoの分散型ブロックチェーンエコシステムを採用しているプロジェクトや組織を構築し、投資やアドバイスを行うことによってADAの価値を高めます。ブロックチェーンの研究開発から得た専門知識および業界パートナーとのグローバルなネットワークを活かし、ベンチャー企業の支援を行っています。

EMURGOは2017年6月に日本、2018年5月にはシンガポールに設立されました。以来、Cardanoプロジェクトの公式な商業化およびベンチャー部門として活動しています。Cardanoエコシステムのグローバルな成長、そしてCardanoブロックチェーンの導入促進のためにIOHKと連携しています。プロジェクトの詳細については、https://jp.emurgo.io/ をご覧ください!

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