メリアム・ウェブスター英英辞典では、ユーティリティトークンを次のように定義しています。

“a digital token of cryptocurrency that is issued in order to fund development of the cryptocurrency and that can be later used to purchase a good or service offered by the issuer of the cryptocurrency”

(暗号通貨の開発への投資を目的として発行される暗号通貨のデジタルトークンであり、暗号通貨の発行者により提供される商品やサービスの購入に別途用いることができる)

言い換えると、ユーティリティトークンとは、将来的に何かを入手するために使うことを目的として購入される、ブロックチェーンベースの資産です。たとえば、オンラインゲームを開発する企業がゲーム開発の資金を得るためにユーティリティトークンを発行することがあります。ゲームの開発が終わると、トークンの所有者はゲームの購入にトークンを使うことができます。ゲームの開発者はプロジェクトに資金を提供できるだけの資本を手に入れることができ、ゲームのプレイヤーたちは将来的に仕様できるゲームのトークンを手に入れることができるのです。しかし、ユーティリティトークンの用途は、仮想環境での商品の購入だけではありません。ユーティリティトークンはさまざまな目的に用いることのできる強力な手段です。その一部を今回のブログでご紹介します。

そもそも、トークンとは何でしょうか。トークンとは、トランザクションに価値を付与する交換手法のことです。トークンは価値を持ち、ブロックチェーン上に存在します。トークンには価値がある一方で、トークンの目的を何と定めるかによって、ユーティリティトークンであるかどうかが決まります。目的が不明瞭であると、ユーティリティトークンはセキュリティトークンと混同されることもよくあります。前回のブログでご紹介したように、セキュリティトークンは投資を目的として購入するものです。セキュリティトークンを購入する人は、利益を得られることを期待しています。セキュリティトークンの価値向上にあたり、投資家の第三者への依存が高まります。セキュリティトークンを不動産にたとえると、不動産ディベロッパーはトークン保有者にとっての投資価値を向上させることを期待されます。

セキュリティトークンとは異なり、ユーティリティトークンは投資のリターンを目的として購入されるものではありません。価値の騰貴を期待するのではなく、ただ使うために購入されるのです。ユーティリティトークンにとっては、機能性こそがその核となるものです。このため、ユーティリティトークンには非常に多様なユースケースが存在します。ユーティリティトークンはさまざまな用途に使ったり応用したりすることができるのです。

現在、なぜユーティリティトークンは重要性を帯びているのか

ユーティリティトークンは多様で優れたユースケースを多く持つ、重要なものです。これにより、ユーティリティトークンは便利で価値あるものになっています。William Mougayarは、ユーティリティトークンの用途や価値は3つの柱に基づくものであると述べています。ユーティリティトークンの3つの柱とは、役割と特徴、そして目的です。Mougayarによると、ユーティリティトークンは6つのユニークな役割を果たします。役割に応じて、トークンはそれぞれ異なる特徴や目的を持ちます。6つの役割は次の通りです。

1. 製品を所有または使用する権利、あるいは論題について投票する権利などを、トークンの所有者に付与する

2. 分散化ストレージなどの提供サービスの価値を交換する

3. ブロックチェーンインフラストラクチャの導入や分散化サービスの使用にあたり、ユーザーに課金する

4. ユーザーの特定の行動に対して報酬を与えるなど、ユーザーエクスペリエンスを向上させる手段として機能する

5. 従来の金融による支払いの代替として、ブロックチェーン内外の支払いの通貨としての役割を果たす

6. 特定のものごとにより獲得した利益をユーティリティトークンを用いて分配および共有できる

このような6つの役割により、ユーティリティトークンは幅広い用途に対応することができます。

ユーティリティトークンの例:アディス・アベバでのユーティリティトークンによる決済

IOHK Summit 2019の期間中に、IOHKはエチオピアでのユーティリティトークンの構築について発表しました。エチオピアのユーティリティトークンはアディス・アベバのために開発されますが、そこでは電気などの公益事業の支払いが街中の物理的なオフィスで行われています。工業省は、法的に義務付けられたデジタルソリューションの構築をIOHKに依頼しました。ユーティリティトークンを法的に義務付けることで、導入が確実に行われます。ユーティリティでの請求書支払いにより、時間の節約や廃棄物の削減、詐欺や誤用の回避など、商品に価値を付加することが可能です。このプロジェクトが成功すれば、1億人ものユーザー規模へと拡張されます。ユーザーからプロバイダーへと繋がる閉じたループの内側で、摩擦のないトランザクションを実現することができるのです。

終わりに

ユーティリティトークンは、さまざまなユースケースがあり、多くの役割に用いることができる有用なものです。ブロックチェーン上でのシームレスなトランザクション、分散化されたサービスに対する決済、プロジェクト開発への投資などを実現します。ユーティリティトークンの6つの役割は、投資の手段としての役割のみを持つセキュリティトークンを凌駕するものです。ユーティリティトークンの非常に興味深い開発事例が、アディス・アベバの事例でしょう。今後の記事にもぜひご期待ください! ユーザーがCardanoで発行した資産やセキュリティトークン、セキュリティトークンの詳細、セキュリティトークンの提供が御社にとって本当に適しているか、といった内容をお届けしていきます。

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